南極の氷を体験させてもらったのは、
学生時代だった。
冬にサークル仲間とクロスカントリースキー体験のため
山形・蔵王連峰近くのペンションに行った時。
クロカンの初歩を習った初日の夜、
オーナーがお酒に入れた南極の氷を見せてくれたのだ。
ぷち、ぷち、ぷちと音を立てながら、
氷に閉じ込められていた何万年か前の空気が
現代の空気に溶けていく様は
ほの暗い照明と相まって、とても幻想的だった。
今回の旅の主であるクロカンであるが、
個人的には大当たりだった。
特に凍った湖の上を滑るという体験は
スリル満点で良かった。